昨夜のゲイバー営業における出来事の振り返りです。
お客様との会話を通してとても温かい気持ちになったので、余韻があるうちにブログに残したいと思います。
昨夜は当店に初めてご来店されるお客様が2名いらっしゃいました。
一人は先週、新宿二丁目のとあるお店にお邪魔した際知り合った方(以下Aさん)です。
そのお店のマスターから私がゲイバーで店子をやっていることを紹介いただいたところ、興味を持っていただき、すぐにご来店してくださった次第です。
お店で知り合った方で、「今度行くね」と言ってくれる方はたまにいらっしゃいます。
ただ、お店が新宿などの繁華街から離れていることや私が平日にお店に入っていることなどから、実際にはなかなか来れなかったり、来ていただくまでに間隔が空いたりすることが多いです。そのため、お会いして1週間も経たずして本当にご来店いただくことができ、とても嬉しかったです。
当初お一人でご来店予定だったのですが、ご友人(以下Bさん)が近いうちに地元に帰ることが決まり、その前に再会しようということになったらしく、一緒にご来店いただくことになりました。二人は仲は良いのですが、実際に会うのは久しぶりだったとのことです。
Bさんは地元が大好きとのことで、ずっといつかは帰りたいと思っていたそうです。
学校に行くために東京に出てきたらしいのですが、こちらでの生活が楽しくなり、就職後もしばらく残ることになったとのこと。
お話を聞く限りでは色々なゲイバーで飲んだりしていて、交友関係も広そうな印象を受けました。
ただ、やはり人の多さがストレスになっていたり、地元が大好きという気持ちから10年程住んだ東京を離れることになったそう。
急なことだったようで、仲良くしていたAさんは簡単には会えなくなることがショックだったようです。
二人の話を聞いていて私はAさんの寂しさも理解しつつ、地元が大好きで帰りたいと思っているBさんを応援したいという気持ちから、初対面ながら勝手にしんみりした気持ちになってしまいました。
私の周りにも地方から東京に出てきている人はたくさんいますが、堂々と「地元が大好き」と言う人はあまりいないので、聞いていてとても温かい気持ちになりました。
また、地元に帰ることをお母様にメッセージで伝えたところ、今まで見たこともないような量の絵文字で喜びを伝えてきたとのこと。
Bさん自身も帰ることを決めるまで、ここ最近はストレスであまり家から出ていなかったとのことですが、帰ると決めてからは残りの東京生活を楽しもうという気持ちになったそうです。彼が生き生きと楽しそうに話している姿やキラキラと輝いている目がとても印象的でした。
色々なお話ができてとても素敵な方だなと思い、私ももっとお話したかったなという名残惜しい気持ちもありますが、地元への愛や家族を大切にする気持ちを心から応援したいと思いました。
私が働くお店が、二人の再会の場となり嬉しく思っています。また、二人にとって良い時間を提供できていたら嬉しいです。
P.S. 突然父を亡くした私は「両親を大切にしてください」と彼に伝えたかったけれど、時間がなくてお話できませんでした。ただ、彼ならそんな言葉を僕から伝えなくても実行してくれそうな気がしています。