日常生活

Brass Bandの余韻

先日ゲイの吹奏楽団のコンサートに行ったのですが、その感想を述べたいと思います。

もともとはお店のマスターに誘われ行くことになっていたのですが、吹奏楽のコンサートには行ったことがなく正直あまりイメージが湧かなかったため、そこまで乗る気ではなかったというのが本音です。

ただ、結論から言うと、実際に行ってみてメチャメチャ感動しました。

吹奏楽のコンサートは初めてだったのですが、様々な楽器の音色がとても美しく、また人数の規模も大きかったためとても迫力がありました。
座りながら聴いていたにも関わらず、Apple Watchを見たら心拍数が3桁になっていました。

音楽そのものも良かったのですが、でも何より感動したのは、ゲイが何十人と集まって一つのものを作り上げているという一体感です。

私は大学生の頃にクラシックギターの合奏サークルに入っていたのですが、時間に余裕のある学生ですら年に一回のコンサートのために時間を作って練習することがすごく大変でした。私たちの場合、部員の7〜8割が大学に入ってからギターを始めた初心者であったため、もともとのスキルがないということもあったのですが、それでも私はサークルで活動していた3年弱の間ほとんどギターのことばかり考えていたにも関わらず、理想的な演奏をすることはなかなか難しかったです。

また、1st(主旋律)、2nd(副旋律)、3rd(伴奏)というパートごとに分かれてギターの合奏をするのですが、私は2ndパートのパートリーダーとして練習を取り仕切りながら後輩に指導する役割の他、ステージマネージャーとして演奏会会場の確保や曲順や入退場の流れを支持するといった裏方の仕事もしていました。そのため、学生ながら様々な面から年に一度の演奏会を成功させることの大変さをとても感じていました。

ゆえに、社会人になってから時間を見つけて練習することの大変さ、一つの目標に向かって継続して努力することの大変さは私には計り知れず、そのことを思うと目の前で繰り広げられている素晴らしい演奏がより素敵なものに感じ、畏敬の念が溢れてきました。感慨無量です。

出演されている方のうち、私が知っている人は数名しかいなかったのですが、それでもみんなキラキラと輝いていてとてもカッコよく見えました。

そんな姿は、私が忘れていたみんなで音楽を作り上げることの楽しさを思い出させてくれて、また音楽をやりたいなと少し思ってしまいました。
メンバーがみんなゲイだったら楽しいだけでなく、コミュニケーションが取りやすくより良いものが作れそうですよね。

ただ、未経験で社会人から新しい楽器に挑戦することはあまり現実的でないようです。

でも音楽じゃないにしても、大人になってからも夢中になれるもの、情熱を注げるものがあるって素晴らしいなと思います。

年を重ねるにつれて、そういうものが少しずつ減っていってしまう気がするので、自分がやりたいと思ったことはためらわずに挑戦していきたいと感じました。

P.S. コンサートの開演前にゲイの観客が何十人と列になって入場待ちしている姿もなかなか見る機会がないので圧巻でした。

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